URI は姓→名

なんか知らないけど、JOTX-DTV のアナウンサーが開設してる blog であしゃ子さん(紺野 あさ美)の公式 blog が開設されてた模様。
同時に、同期入社の植田 萌子アナの公式 blog も開設されてたけど・・・。


・植田 萌子の もえもえブログ(tv-tokyo.co.jp)
・紺野 あさ美の コンな気持ち(tv-tokyo.co.jp)




というか、2人とも blog の更新回数がまだ少ないので、blog の内容についてはなんともコメントしようがない。
それより気になったのは、この2人の blog の URI
以下、元の URI をそのまま示す。
ただし、一部文字を全角にした。


http://ablog.tv-tokyo.co.jp/uedamoeko/
http://ablog.tv-tokyo.co.jp/konnoasami
姓→名の順番、か。


実は、先輩アナウンサーの blog の URI は『姓』か『姓+入社年度の下2ケタの数字』の組み合わせだったりするのよね。
しかし、今年度入社の2人の場合は、URI にフルネームを使用・・・。
ということは、今後 JOTX-DTV のアナウンサーが blog を開設する際は URI の最後の部分を『姓→名』の順番にしてフルネームにする、という措置を取るのかもしれん。
つーか、来年度は JOTX-DTV がアナウンサーを採用しない可能性もあるけど・・・。


で、このような措置を取った裏には、文部科学省の国語審議会がまとめた答申の1つである『国際社会に対応する日本語の在り方』の影響があるのは否定できないかと。
・三.国際化に伴うその他の日本語の問題(2000年12月8日 文部科学省


上の答申の一部は、日本語名のローマ字表記に関する問題を述べてる*1
そこには、日本語名のローマ字表記に関する方針が記されていたのだが・・・。
以下、2000年12月8日文部科学省『国際社会に対応する日本語の在り方』内『三.国際化に伴うその他の日本語の問題』から、『姓名のローマ字表記についての考え方』を(略

(2)姓名のローマ字表記についての考え方


世界の人々の名前の形式は,「名−姓」のもの,「姓−名」のもの,「名」のみのもの,自分の「名」と親の「名」を並べて個人の名称とするものなど多様であり,それぞれが使われる社会の文化や歴史を背景として成立したものである。
世界の中で,日本のほか,中国,韓国,ベトナムなどアジアの数か国と,欧米ではハンガリーで「姓−名」の形式が用いられている。
国際交流の機会の拡大に伴い,異なる国の人同士が姓名を紹介し合う機会は増大しつつあると考えられる。
また,先に記したように,現在では英語が世界の共通語として情報交流を担う機能を果たしつつあり,それに伴って各国の人名を英文の中にローマ字で書き表すことが増えていくと考えられる。
国語審議会としては,人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,生かしていくべきであるという立場から,そのような際に,一定の書式に従って書かれる名簿や書類などは別として,一般的には各々の人名固有の形式が生きる形で紹介・記述されることが望ましいと考える。
したがって,日本人の姓名については,ローマ字表記においても「姓−名」の順(例えば Yamada Haruo)とすることが望ましい。
なお,従来の慣習に基づく誤解を防ぐために,姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo),姓と名の間にコンマを打つ(Yamada,Haruo)などの方法で,「姓−名」の構造を示すことも考えられよう。
今後,官公庁や報道機関等において,日本人の姓名をローマ字で表記する場合,並びに学校教育における英語等の指導においても,以上の趣旨が生かされることを希望する。
官公庁や報道機関等で(答申の)趣旨を生かす、か。
そのことを踏まえれば、今回開設された2人の公式 blog の URI で『姓→名』の順番でフルネームを使ったのは当然の流れってことか。


そういえば、去年12月に行われたイベント『紺野はあしたからも紺野です』で販売されてたグッズには『KONNO ASAMI』という表記だったんだよな。
こういう表記になったのは、上記の理由によるんだろうけど・・・。

*1:詳細な議論は以下の議事録を参照。
・国語審議会第3委員会(第14回)議事要旨(2000年11月9日 文部科学省