踏み台にする権利を使えただけマシ?

何か知らんが、先週土曜日のラジオ番組 ヤングタウン土曜日 で 小春(久住 小春)が重さん(道重 さゆみ)を直接批判してた模様。



・久住 小春「モー娘。は踏み台」、番組での発言に道重 さゆみ悲しむ。(2013年1月21日 narinari.com)

モーニング娘。は踏み台」云々の発言については、これくらいの意気込みがないと芸能界で生きてけないので放置。
問題は、重さんを直接批判した発言。
以下、2013年1月21日分 narinari.com『久住 小春〜』から中盤部分を(略

(中略)
この日、17歳という若さでモーニング娘。からの卒業を決めた理由に話が及ぶと、久住は「(17歳で辞めたのは)今だったら取り返しがつくと思ったんですよ」「このまま行ったら、私、これからどうなってしまうんだろうと思ったんです」と説明。
モーニング娘。には合っていたと自身では感じていたものの、一生アイドルではなく、もう一つ違うことができたら良いなと思い、「17歳だったら今からでも、いろんなことに挑戦できるなと思って」卒業を決断したという。


しかし、この発言を聞いた道重は「取り返しってそんな言い方ないでしょ……モーニング娘。……取り返しって……ひどい小春」「ひどいその言い方……泣けてくるもう」といまにも泣きそうな声に。
さらに、そもそもモーニング娘。に入った理由について、久住が「ステップアップ……」と語ると、話を聞いていた村上からは「ちょっと、あんた嫌われるよ」、さんまからは「モーニング娘。をステップアップに、っておかしいやんか」、道重からは「ひどいよ〜。怒られるよ先輩に。そんなこと言ったら」と総ツッコミが入った。


それでも久住は、あくまでも「芸能界に入りたくて、モーニング娘。に入ったんですよ」と、モーニング娘。は芸能界の入り口だったいう姿勢。
一方、道重が「私はモーニング娘。でもう十分です」「私はモーニング娘。に入ることが夢だったので。それ以上の夢は今はないです」と語ったことに対し、「ウソ、ほんとに? 絶対ウソだ。絶対ウソだと思いませんか? 私は、普通の気持ちを言ってるだけなんですよ。綺麗すぎる」との言葉を浴びせるなどグイグイトークは止まらず、村上から「あんまり我は出し過ぎると良くない」とたしなめられるほどだった。
しかし、こうした性格だからこそ、モーニング娘。という団体生活が無理だったのだと、一同納得もしたようだ。


また、モデルの活動をするにしても、なぜモーニング娘。に在籍しながらではダメだったのかと聞かれた久住は「モーニング娘。って男の人のファンが多いんですよ。モデルって女の人のファンが凄く多くて。だから違うじゃないですか。方向性が。女性から支持を受けたかったんですよ。アイドルだと男の人に媚びてるみたいな」と説明。


この発言にも道重が「媚びてるとか……」と、悲しそうな声を出すなど、終始“モー娘。時代の教育係”である道重を圧倒し、久住のペースでトークが繰り広げられる回となった。
(以下略)
女性からの支持を受けたい云々ってのは、とある子役タレントの経験*1に通じるモンがあるんだろうな。
要は、自分が性の対象として消費されてる(あるいは自ら消費される立場に回る)ことへの嫌悪感なり危機感を 小春が抱いたってことだが。
その面については、否定できないんじゃないかと。


むしろ、問題なのは、重さんの「私はモーニング娘。に入ることが〜」という発言への反論というか批判。
これ、単に重さんの人生観の否定ってだけじゃなく、重さんの仕事に関するスタンスを厳しく批判してるんだろうな。
実の所、重さんの「私はモーニング娘。に入ることが〜」って発言は、加入して割と間もない頃にも出てるんだよな。
この辺りを、小春が知ってても不思議はないかと。
その後、色々な事があって重さんなりに「モーニング娘。後の自分」について考える機会があったはずなんだが・・・。
モーニング娘。後の自分」を(無論小春なりに)歩んでいる小春にしてみたら、重さんの例の発言は到底許せないものだったのかもしれない。
それこそ、「モーニング娘。の看板に甘えきっている」と。
無論、小春自身、そういう一面があるのは否定できないけど・・・。
小春が批判したのは、重さんのみならずいつまでもモーニング娘。の看板に甘えてる自分だった、とも言える。


つか、相手が重さんだからこそ 小春もあそこまで発言した、という側面もあるんだけどね。
ただ、数年前ならともかく、現在の重さんの立場を踏まえるともう少しマシな言い方があったのは確か。
そこまで気が回らなかったのは、小春にとって痛いミスだったと言える。
まぁ、放送終了後、小春が 重さんや きっか(吉川 友)や出演者の方々に謝ったかどうか知らんが・・・。



(2013年1月24日追記)
この件について、小春に対する重さんの対応を批判してる人達がいるのも確か。


でも、「私はモーニング娘。に入ることが夢だったので〜」という発言は、ある種重さんの信念ないし人生観になってるのを踏まえると、必ずしも適切ではないかと。
なぜなら、小春の一連の発言で問題なのは、小春自身の意思を抜きにして重さんの信念ないし人生観自体の否定になってしまった点だ。
比較的関係の深かった人物に長年持ち続けてきた信念ないし人生観を否定されたことの衝撃は、想像以上に大きいもの。
この状況で、小春の発言を笑ってごまかすのは、悟りを開いた超人か仙人でなければ不可能かと。


その意味で、小春に対する重さんの対応を批判してる人達は、暗に重さんの信念ないし人生観を否定してると言わざるを得ない。

*1:その後モデルに転身