「娘。」は日本語の破壊者か?

花岡信昭氏が、ある記事について痛い読み違えをしてくれたわ。
その記事とは、2007年5月3日付けの asahi.com に掲載されたものだ。

・つんく♂さんに聞く「モー娘。」結成10年
asahi.com 2007年5月3日;web魚拓)

問題の部分は、おそらく下に引用した部分。

(中略)
歌や踊りが必ずしもうまくないのに人気を集めるアイドルは、欧米にはあまり見あたらない。
なぜ日本にはアイドルがいるのか。


稲増龍夫『アイドル工学』(89年)などが指摘するように、政治の季節も高度成長も終わり、若者たちを駆り立てる大きな物語が消えたとき、より身近な関心の対象としてアイドルは現れたといわれる。
カリスマ性を備えた映画スターから、テレビサイズのアイドルへの移行でもあった。


普通の女の子の気配を残し、過去のアイドルに比べ鍛えられたパフォーマンスを見せるモー娘は、一つの到達点なのかもしれない。
(以下略)
で、上の記事に関して、花岡氏はこんな読み方をしてるのだ。
・「モー娘。」ファン必見の記事(はなさんのポリログ 2007年5月3日)
(中略)
「歌や踊りが必ずしもうまくないのに人気を集めるアイドルは、欧米にはあまり見あたらない。
なぜ日本にはアイドルがいるのか」


この記事の筆者は鈴木京一記者。
文化部の専門記者なのであろう。
モーニング娘。」登場の時代背景などを分析しているのだが、その歌や踊りはうまくないと断定しているのである。(以下略)


ひでぇ読み違いだ。
自分の論を補強するために、意図的に asahi.com の記事を読みかえてるわ・・・。



なお、この花岡氏は過去に「モーニング娘。」をダシに使って日本語の乱れを指摘したことがある。
ちなみに、その時花岡氏が書いた記事のタイトルはモーニング娘。が日本語を壊した」、だった。
その結果、花岡氏のサイトは閉鎖に追い込まれたという・・・。
この件について、↓の記事を参照。
・花岡信昭さんのブログの炎上について (したらば元社長日記 2006年6月3日)


今回の一件(asahi.com の記事の読み違え)は、起こるべくして起こったのか?