光は届いたか

2008年5月12日放送分『ベリキュー!』で、真野ちゃんが引用していたゲーテJohann Wolfgang von Goethe:詩人・科学者・政治家、1749-1832)の格言。
「空気と光と友人の愛。これだけ残っていれば気を落とすことはない」


元ネタは、『An den Herzog Karl August(Gehab dich wohl bei den hudert Lichtern)』内の一節らしい。
この詩は、Karl August 男爵(?)に寄せた作品だとか。
いつ頃、この詩が作られたかについては今の所分からないけど・・・。


↓から全文を引用しておく。
・An den Herzog Karl August (Gehab dich wohl bei den hundert Lichtern)(bruners.org)

Gehab dich wohl bei den hundert Lichtern,
Die dich umglänzen,
Und all den Gesichtern,
Die dich umschwänzen Und umkredenzen.
Findst doch nur wahre Freud und Ruh
Bei Seelen grad und treu wie du.
Nur Luft und Licht Und Freundeslieb!
Ermüde nicht, Wem dies noch blieb.
今度は、自動翻訳とかで作成した適当日本語訳を書いておく。
ただし、『空気と〜』は新潮文庫版『ゲーテ詩集』(高橋 健二訳)から引用。
無数の光に包まれる君、
輝く君よ、
そして君の顔に、
君の後姿、
君のように尊敬と信頼できる魂にある喜びとおおらかさ。
空気と光とそして友だちの愛!
これだけ残っていたら、弱りきってしまうな。
こういう詩を書いて友人を称えるってのは、当時の文化って奴だろうか?
にしても、適当日本語訳にすると訳が分からなくなるな(馬鹿)。


ただ、新潮文庫版だと、なぜか『Nur Luft〜』以降しか掲載されてないんだよな。
一応、解説部分では、「少しでも多くの作品を載せるために一部を削除した〜」みたいなことが述べられてたが・・・。
それ以外にも別の理由で削除した可能性もあったりして。
特に、この作品の場合、ちょっとイケナイ事を想像しちゃうんだよな。
例えば、Karl Aughst 男爵と Goethe が普通の友人以上に親しい関係だったとか・・・。


って、なんか違うぞ。


こんな調子だからって訳じゃないんだろうけど、 Goethe の作品には各方面から批判が出てたんだよな。
特に代表作『ファウスト(Faust)』に関しては、相当な質と量で厳しい批判もあるんだよな。
もっとも、後日紹介するハイネへの批判に比べれば、Goethe への批判は読むに耐えるブツなのだが・・・。